SJEマルシェで就労体験ブースを出展しました
2025.05.24
2025年5月24日、番町の森で開催された「SJEマルシェ2025春」に、Creative Vision Projectがワークショップブースを出展しました。 インクルーシブデザインによるアートを使ったトートバッグ制作と、知的障がいのある方による就労体験の取り組みを通じて、多様な人々がつながり、働くよろこびや創る楽しさを分かち合う一日となりました。
ワークショップ会場の様子
Creative Vision Projectは、番町SJEマルシェ内の「ハッケンのマルシェ」に出展し、インクルーシブデザインのワークショップブースを設置。 軽井沢町の障がいのあるクリエイターたちが手がけたアートワークを使って、オリジナルトートバッグを制作する体験型プログラムを実施しました。
この「ハッケンのマルシェ」は、地域と障がいのある方々がつながり合いながら、“働く”を見つける場として企画された取り組みです。 初夏の陽気が心地よく広がる番町の森には、たくさんの親子連れや地域の方々が訪れ、にぎやかであたたかな空気の中、さまざまな「発見=ハッケン」が生まれました。
ワークショップ会場にも、「自分の感性で切り取り、デザインできるバッグ作り」というユニークな体験に惹かれ、次々と人が訪れました。色とりどりのアイロンプリントシートが並び、子どもたちの笑顔とクリエイティビティが会場にあふれたひとときでした。
参加者と一緒につくる“アートパートナー”
今回のワークショップには、ダウン症などの知的障がいのある方2名が、就労体験として「ナビゲーター役」で参加してくれました。
まずは自らトートバッグ制作を体験。その後は、来場者に道具の使い方を説明したり、制作のヒントを出したりしながら、ワークショップを楽しく進める“案内人”としての役割を担いました。 「もうすぐ完成ですよ!」「写真撮りましょうか?」などの声かけで場の雰囲気を盛り上げてくれ、私たちも学びの多いひとときとなりました。
会場の様子
午前中で予約はいっぱいに
「決まりのない」自由なアートでつくるバッグ
ワークショップでは、軽井沢で生まれたカラフルなアートを印刷したアイロンプリントシートを使用。切り取り線や形の指定は一切なく、参加者が自分の感性で自由に形を切り取り、組み合わせるスタイルです。
デザインが完成したらヒートプレス機でバッグにプリント。ひとつとして同じものがない“自分だけのトートバッグ”が完成します。 当日は天候もなんとか持ちこたえ、20名を超える来場者が時間いっぱいまで途切れることなく体験していきました。
就労体験がつなげたコミュニケーションの輪
イベントの終盤、ワークショップで就労体験を行ったお二人から、スタッフ宛に感謝状をいただく場面がありました。体験を通じて得た気づきや喜びが込められたその言葉は、今回の取り組みの手応えを確かなものにしてくれました。
今回の体験者のお二人は、初めから明るく、来場者とのコミュニケーションにも積極的で、ワークショップの場を和やかに、かつスムーズに進行してくれました。 制作方法の説明や声かけ、盛り上げなど、こちらがサポートされていると感じる場面も多く、ワークショップの質を大きく高める存在となっていました。
こうした協働を通して、Creative Vision Projectのワークショップが、多様な人が役割を持って関われる実践の場として機能したことは、大きな成果でした。今後の展開に向けて、貴重な学びを得る機会となりました。




ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。今後も多様な人々が交わる創造の場を広げてまいります。