レポート

ライブをもっと自分らしく楽しむための道具——
センサリーバッグとは。

2026.06.18

ライブを楽しみたいけれど、音や光などの刺激が少し苦手――。 そんな方も、自分のペースで音楽と向き合い、ライブ体験を楽しめるように。私たちのセンサリーバッグは、「配慮のためのツール」ではなく、一人ひとりが自分に合った楽しみ方を選べる"アーティストグッズ"として設計しています。

センサリーバッグの全アイテムを広げて並べた様子。ナップザック、イヤーマフ、サングラス、フィジェットトイ、缶バッジなどが一覧できる

本ページでは、プロジェクトで企画・開発している、センサリーバッグについてご紹介します。また「CENTRAL MUSIC & ENTERTAINMENT FESTIVAL 2026」での試験導入の際に、ご利用いただいた方々の声や使用レポートは、こちらからご覧いただけます。

コンセプト

これまでイヤーマフや耳栓などのセンサリーグッズは、感覚過敏のある方向けの配慮アイテムとして提供されることが一般的でした。Creative Vision Projectは、これらのアイテムを含めた感覚調整ツールをアーティストグッズとして考え、ライブ体験をより快適に楽しむためのツールキットとして、誰でも手にできる形へアップデート。デザインにもこだわり「ライブ会場に持って行きたくなる」「身につけることで気分が高まる」そんな体験価値を目指しています。

3つのカテゴリー

感覚調整グッズアイコン

感覚調整グッズ

音や光の刺激量を自分でコントロール。ライブの熱気はそのままに、負担だけ減らせます。

触覚で落ち着くグッズアイコン

触覚で落ち着くグッズ

手を動かしたり、素材の感触に集中したりして気持ちをリセット。

視覚で落ち着くグッズアイコン

視覚で落ち着くグッズ

眺めたり動きを追ったりするだけで、自然と呼吸が落ち着くアイテム。

バッグの中身

センサリーバッグの中のアイテムを種類ごとに並べた俯瞰写真。イヤーマフ、サングラス、フィジェットトイ、缶バッジ、タオルなど各アイテムが見える

バッグに入っているアイテム・仕様は一例です。
構成はイベントごとに異なります。

使用後返却

イヤーマフ

エンタメ鑑賞⽤イヤーマフ。⼤きな⾳をやわらげ、⾃分にとって⼼地よい⾳環境に整えるアイテム。⻑さ調節ができるため、お⼦様から⼤⼈の⽅までご利⽤いただけます。
※協力:感覚過敏研究所

使用後返却

サングラス
+ネックストラップ

ライブの強い照明や、まぶしさをやわらげるサングラス。⾸から下げられるストラップ付きで、必要な時にすぐ着⽤できます。

使用後返却

感覚過敏表示
缶バッジ

感覚特性への配慮が必要なことを、デザインの⼒で⾃然に伝える⽸バッジ。ライブグッズ風のアイテムで、さりげなく伝えられます。

使用後返却

プッシュポップ

シリコンのボコッとした押し心地が癖になるフィジェットトイ。手を動かして気持ちを整えたいときに。

使用後返却

ハンドスピナー

手で回す感触と、規則的な回転を目で追う動き、両方から落ち着きを得られます。

使用後返却

オイルタイマー

液体がゆっくり落ちる動きを眺めるだけで、自然と呼吸が落ち着きます。

使用後返却

でこぼこ
キーホルダー

印刷の盛り上がりで凸凹を感じられるキーホルダー。表面はワークショップ生まれのキャラクター、裏面は手触りで違いがわかるパターン柄。絵柄には、軽井沢の障がいのあるアーティストとのワークショップで生まれた"モンスター"のキャラクターを使用しています(該当ワークショップの記事はこちら)。

使用後返却

クッション
缶バッジ

やわらかな触り⼼地を楽しめる触覚サポートアイテム。触れることで気持ちを落ち着かせながら、ライブを楽しむことができます。

お持ち帰りOK

耳栓

イヤーマフが苦手な方や、よりコンパクトに使いたい方にとっての選択肢として。大・小の2サイズ入りとなっており、ご自身に合った装着感をお選びいただけます。

お持ち帰りOK

タオル

ライブグッズとしても定番のタオル。試験導入では、肌触りの異なる素材を採用し、ご自身の好みに合わせて選べるアイテムとしてご用意しました。

お持ち帰りOK

感覚過敏表示
パス風ステッカー

スタッフパスをデザインモチーフにしたステッカー。感覚特性やサポートが必要なことを、さりげなく表現できるステッカーです。

センサリーバッグを手提げて使用している男の子の写真

センサリーバッグは手提げでもナップザックとしても使える仕様

これからに向けて

センサリーバッグを通じて、誰もが自分らしい方法でライブやエンタテインメントを楽しめる環境づくりに取り組んでいます。

現在はライブ会場での検証も重ねながら、より多くの方に届けられる仕組みづくりを進めています。また、今回の取り組みで得られた声をもとに、新たなグッズや体験の開発にも挑戦していく予定です。

感覚の違いを特別なことではなく、「楽しみ方を選べること」として捉えられる未来へ。

Kアリーナ横浜の会場内でセンサリーバッグを手に試用する親子の様子

「CENTRAL 2026」では親子で活用する姿も見られました。
(イメージ写真)

協力:乃村工藝社 未来創造研究所 / 株式会社クリスタルロード・感覚過敏研究所
実施:Creative Vision Project(Sony Music Solutions Inc.)