2026.04.07
PRESS RELEASE
「休む」と「楽しむ」を自分のペースで選べる場所へ
ライブ体験型カームダウンブース、Kアリーナで実証実験
株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ(本社:東京都港区、代表取締役:大谷英彦、以下、SMS)は、ソニーグループ株式会社(以下、ソニー)のデザイン部門であるクリエイティブセンターおよび株式会社乃村工藝社 未来創造研究所(以下、乃村工藝社 未来創造研究所)と、音楽ライブにおける新たな鑑賞体験の実証実験として、エンタテインメントに特化した「ライブ体験型カームダウンブース」を、2026年4月3日(金)〜5日(日)にKアリーナ横浜で開催の「CENTRAL MUSIC & ENTERTAINMENT FESTIVAL 2026」のCENTRAL STAGE内にて設置いたしました。
本プロジェクトは、当事者の声を取り入れながら設計を進め、ソニー クリエイティブセンターが開発した映像・音響の調整システムと、乃村工藝社 未来創造研究所が開発したモバイル型カームダウンブースを組み合わせ、SMSのエンタテインメント現場における実装ノウハウを加えることで実現しました。感覚過敏のある方や混雑した環境が苦手な方でも、ライブ映像・音響の刺激量を調整しながら会場の熱気や一体感を途切れさせることなく音楽体験を楽しめる、新しい鑑賞の選択肢を提案するものです。
1.「ライブ体験型カームダウンブース」のコンセプト
「“休む”と“楽しむ”を自分のペースで選べる場所」へ
本プロジェクトは、合同会社Ledeson(レデソン)の協力のもと、発達障がいや感覚過敏のある方100名に行ったアンケートを起点に生まれました。今後始めたいエンタテインメント体験として「ライブやコンサートに行くこと」が上位に挙がった一方、「ライブの熱気を感じたいが、刺激が強すぎて楽しめなかった」「途中で休憩できるスペースがない」という声も多く寄せられました。
従来のカームダウンブースは、感覚過敏のある方が刺激に疲れた際に「落ち着く」ことを目的として一時的に滞在する場所としての役割を担ってきました。しかし音楽コンサート会場では、一度ブースに入るとエンタテインメントの体験そのものが途切れてしまうという課題がありました。
本プロジェクトはこの課題と向き合い、エンタテインメントの文脈に合わせて体験を再設計。「落ち着く」ことを目的として一時的に滞在する場所としてだけではなく、「それぞれの人が自分の特性に合わせてエンタテインメントを楽しみ続けられる場所」として再設計しました。期間中は、当事者や有識者などを招待し、ライブ体験型カームダウンブースを体験いただきました。
2. センサリーバッグ・プロトタイプの同時展開
アーティストグッズの新しい楽しみ方を提案
本プロジェクトでは、「ライブ体験型カームダウンブース」における体験環境の提供に加えて、SMSマーチャンダイジングチームが企画するセンサリーバッグのプロトタイプも同時に展開いたしました。
このセンサリーバッグは、乃村工藝社 未来創造研究所、株式会社クリスタルロード/感覚過敏研究所のご協力のもと、イヤーマフなどの感覚調整アイテムをアーティストグッズとして新たに位置付け、ライブ体験をより快適に楽しむためのツールキットとして設計しております。臨港パークにて同時開催のCENTRAL FIELD内での試用に加え、カームダウンブース体験時にも試していただきました。
従来、イヤーマフや感覚調整グッズは「配慮のためのツール」として提供されることが一般的でしたが、本プロジェクトでは「エンタテインメント体験を豊かにするアーティストグッズ」として再定義し、新しい楽しみ方を実験的に提案いたしました。
今後は、感覚過敏のある方はもちろん、すべてのファンが自分に合った形でライブを楽しむための選択肢として、アーティストグッズの新たな可能性を探ります。
3.協力・協賛
・株式会社クリスタルロード/感覚過敏研究所(センサリーバッグ開発協力)
・PLAYWORKS株式会社、合同会社Ledesone、ソニー希望・光株式会社(リサーチ・ワークショップ)
・ベースドラム株式会社(技術支援)
・株式会社ノムラメディアス(ライブ体験型カームダウンブース・設計制作協力)
4.実施概要
会場 :Kアリーナ横浜
CENTRAL MUSIC & ENTERTAINMENT FESTIVAL 2026
CENTRAL STAGE内
開催日時 :2026年4月3日(金)、4日(土)、5日(日)
形式 :音楽ライブイベント内での実証実験
設置 :2名収容の仮設ブース
体験者 :感覚過敏のある方や有識者などを招待
実証実験内容:・ライブ体験型カームダウンブ―スにおける鑑賞体験の検証
・センサリーバッグを活用した新しいアーティストグッズ体験の検証
参考URL :https://central-fest.com/s/central/?ima=5013
5.本プロジェクトの意義
本実証実験は、エンタテインメント体験における新たなアクセシビリティのあり方を探るとともに、アーティストグッズの概念を拡張し、すべての人が自分らしくライブを楽しめる環境づくりを目指す取り組みです。
「ライブ体験型カームダウンブース」での空間・技術面でのアプローチと、センサリーバッグでのグッズ・ツール面でのアプローチを組み合わせることで、多角的にエンタメ体験の包摂性を高める可能性を検証してまいります。